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最終更新日2022/10/14

第4回
「疲れをためこまないために」

監修:
医療法人セレス さっぽろ神経内科病院 理事 西山和子 先生

疲労や倦怠感はNMOSDでよくみられる症状の一つです1)。「疲れたら休む」、「疲れる前に休憩する」ことが大切だとわかっていても、仕事や家事・育児など、やるべきことが山積みでとても休んでいられない、そんな方も多いのではないでしょうか。

病気とうまく付き合うには無理をしないことが大切です。がんばり過ぎると心身ともに疲れ切ってしまって、回復に時間がかかってしまいます。周囲の目が気になるかもしれませんが、「休むのも仕事のうち」と割り切ってみてはいかがでしょうか?家事・育児もすべて一人で抱え込む必要はありません。疲れやすいのは病気のせいであること、病気になる前と同じようにはできないことを伝えて、ご家族にも手伝ってもらいましょう。時には家事代行サービスを利用するのも良いと思います。自治体によっては、保護者が病気で養育が困難な場合に子どもを預かってくれる施設を紹介してくれます。小さなお子さんのいる方は、お住まいの市町村の子育て支援課などに相談してみてはいかがでしょうか。

休むことに罪悪感を持ったり、自分を責めたりしないでください。しっかり休んで体調が回復してから、またできる範囲でがんばれば良いのですから。

1)
特定非営利活動法人MSキャビン. 視神経脊髄炎完全ブック第1版. 2018, p 95.