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第3回
「感染症に注意しましょう」

監修:
新潟大学大学院 医歯学総合研究科
総合医学教育センター
新潟大学医歯学総合病院・脳研究所 脳神経内科准教授 河内泉 先生

風邪などの感染症が引き金となりNMOSDが発症、または再発したという報告があります1)。NMOSDの治療薬によっては感染症にかかりやすい状態2,3)になっているので注意が必要です。あまり神経質になり過ぎる必要はありませんが、日頃から手洗い、うがいを習慣づけ、睡眠を十分とるなど、体調管理に気をつけましょう。マスクやアルコール消毒を使用するのも良いでしょう。発熱やせき、たん、喉の痛み、鼻水などの風邪症状や、排尿回数が増える、排尿時に痛みがある、排尿後もすっきりしないなど尿路感染症の症状がある場合は、主治医に相談してください。

一般的に感染症の予防にはインフルエンザなどのワクチン接種を行うことが多いですが、NMOSD患者さんは特に注意が必要な場合があります。インフルエンザワクチン接種後にNMOSDの再発を経験した方は、インフルエンザワクチンの接種については主治医と慎重に検討したほうがいいでしょう。また、NMOSDの治療薬によっては感染症のリスクが高くなる場合もあるため、麻疹、風疹、水痘、ポリオ、BCGなどの生ワクチンは行わないほうが良いとされています1,4)

1)
特定非営利活動法人MSキャビン. 視神経脊髄炎完全ブック第1版. 2018, p 114-115.
2)
特定非営利活動法人MSキャビン. 視神経脊髄炎完全ブック第1版. 2018, p 75.
3)
日本神経学会. 多発性硬化症・視神経脊髄炎診療ガイドライン 2017. 医学書院. 2017, p 262.
4)
日本神経学会. 多発性硬化症・視神経脊髄炎診療ガイドライン 2017. 医学書院. 2017, p 122.