最終更新日2020/09/01

病気の原因、正体は何ですか?

【監修】
東北医科薬科大学 医学部 老年神経内科学教室
教授 中島 一郎 先生

中枢神経系は、神経細胞と血管、グリア細胞※※で構成されています。
NMOSDは、アストロサイトが炎症で傷つくことで神経の働きに影響がでます。

  • 中枢神経系:脳、脊髄、視神経からなり、全身に広がる神経ネットワークの司令塔として働いている。
  • ※※グリア細胞:神経細胞の10~50倍の数が存在し、神経と連携して働いている。
中枢神経系のイメージ図。アストロサイトは、神経に栄養を運ぶ、指令を伝えやすくする、脳のバリアを強化するなどの働きがある(グリア細胞の中で最も多い)。オリゴデンドロサイトは、神経の指令を伝える速度を調節する。ミクログリアは、脳内をパトロールして異物や老廃物を排除する。

体を外敵から守る免疫の仕組みに異常が起こり、自分自身の脳や脊髄の細胞を攻撃して、壊してしまいます。

アストロサイトの足突起には、水分子の出入りを調節するアクアポリン4(AQP4)というタンパク質がたくさんあります。免疫異常によって増産されている自己抗体(抗AQP4抗体)がこのタンパク質をターゲットとして攻撃します。

アストロサイトのAQP4を抗AQP4抗体が攻撃して炎症を起こしているイメージ図。