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最終更新日2024/03/25

第10回
「サポートグッズを活用して、外出を楽しもう!」

筋力低下や麻痺、脱力などの運動機能障害はNMOSDでよくみられる症状です1)。「途中で歩けなくなりそうで不安」、「長い距離を歩くと疲れやすい」などの理由から、外出を控えている方もいらっしゃるかもしれませんね。そんなときは、杖や歩行器、車いすなどの補装具を活用してみてはいかがでしょうか? 補装具を使うことで歩行が安定すれば、活動範囲も広がります。

補装具にはさまざまな種類やサイズがあり、症状や生活状況に合ったものを選ぶことが大切です。例えば、杖は持ち手の形がT 字になっている「T字杖」が一般的ですが、握力が低下して持ち手をうまく握れない場合やふらつきが強い場合には、肘で体重を支えられる「ロフストランド杖」も使用されます2)。ただし、体に合わないものを使ったり、間違った使い方をしたりすると体に負担がかかり、痛みが生じることもあります。購入前に主治医や理学療法士に相談することをおすすめします。

1)
特定非営利活動法人 MSキャビン. 視神経脊髄炎完全ブック第1版. 2018, p22.
2)
日本神経学会. 多発性硬化症・視神経脊髄炎スペクトラム障害診療ガイドライン 2023. 医学書院. 2023, p286.