最終更新日2023/XX/XX

美ST STORY

Asked the doctor! 病気による髪や頭皮への影響についてドクターに聞いてみました
  • 自己判断は禁物。まずは先生の診断を

    頭皮や髪への影響も、薬の副作用であるということを知っておいていただくことも大切です。皮膚が弱くなってしまうので、頭皮がパサつく、髪の毛が細くなる、抜けやすくなる、湿疹やニキビができて、痒みが出ることもあります。患者さんによって症状は異なりますので、自己判断をしないで皮膚科の先生に診断していただくのがいいと思います。紫外線を頭皮に浴びて、体温が上がるのも症状を強くするので、紫外線対策をして頭皮の刺激になることはできるだけ避けましょう。あとは、成分が不明でお薬の内容がよく分からないものは使わない方が良いと思います。サプリメントなどは担当の先生と相談してから試してください。髪の毛の生え変わりには周期がありますから、脱毛後いつから発毛するかなど、期間をはっきりお伝えできませんが、薬の影響だということが分かっていれば、少し安心できるのではないでしょうか。

  • まず第一は清潔にすること。心地よく続くケアを

    おすすめのケア方法として、一番は頭皮環境を清潔に保つことだと思います。あとは、いろいろベタベタ塗らないことでしょうか。育毛剤を使ってみたいという場合、やはり皮膚が弱くなっているので、頭皮のかぶれやアレルギーが出ないかどうか、注意が必要です。以前より治療薬の選択肢も増え、新薬と併用していくことでステロイドを減らすことも可能になってきています。ステロイドの減らし方は、患者さんによっても異なるので、主治医の先生とよく相談してください。どんどん薬を減らしていきたいと思うかもしれませんが、減らしすぎると再発も心配です。まずは治療を優先して、状態が少し落ち着いてきたら、簡単にできるケアを少しずつ試してみるのがよいでしょう。気になることや不安に思うことは主治医の先生にまず相談してください。疾患のストレスから、円形脱毛症になることもあります。そのための治療薬もあるので、1人で悩まないことが大事だと思います。

  • 症状を抑える治療の選択肢も増えてきました

    NMOSD(視神経脊髄炎スペクトラム障害)は、本来は細菌やウィルスなどの病原体から体を守る働きをする「抗体」が間違って自分の体のある部分を攻撃してしまう自己免疫疾患のひとつで特に女性に多い疾患です。症状がでた時に、治療せず放置してしまうと後遺症が残ってしまうこともあります。すぐに治療すれば改善します。そして、1回1回の発作を減らすこと、万が一発作が起きても軽症ですむようにすることが大切です。NMOSDは、自分の神経細胞を攻撃する抗体を作ってしまうのですが、その抗体は「アクアポリン4抗体」という名前がついています。

  • 神経の膠原病のひとつと考えると分かりやすい

    アクアポリンは細胞膜に存在する細孔を持ったタンパク質で視神経、脳や脊髄、いわゆる中枢神経と言われる組織の髄液という水様の透明な液体や、血液が循環している血管にたくさん発現しています。「アクアポリン4抗体」は、髄液や血液などの液体の出し入れをしているアクアポリンを攻撃し、そこに強い炎症を起こします。その炎症を抑えるためにステロイド、免疫抑制薬、最近では生物学的製剤という新薬ができて、使用されています。発作で重い急性期症状が現れた場合は、メチルプレドニゾロンというステロイドを3日から5日間ほど集中的に点滴治療するステロイドパルス療法を行います。その後、発作を起こさないで安定している期間(寛解期)では再発を予防するために、ステロイドの内服治療がよく行われていますが、ステロイドにより、皮膚が弱くなる、赤ら顔、ムーンフェイスなどの症状が出ることがあります。多くはありませんが脱毛をきたす場合もあります。そして、これらのステロイド薬の副作用と思われる症状については、多くの方がステロイド薬の影響だと思わず、自分の体質と勘違いしていました。

「NMOSD」とは?

自分の細胞を間違って攻撃してしまう「自己免疫疾患」のひとつで中枢神経の病気です。主に、脳や脊髄、視神経に炎症が起こるのが特徴です。患者さんによって、炎症が起こる部位が異なるので、症状もさまざまです。

●日本全国で約6,500人
●男女比率 1(男):9(女)
●発症年齢30〜40代

東京女子医科大学医療安全科(脳神経内科 兼務)教授
清水優子 先生

東京女子医科大学卒業。日本神経学会認定神経内科専門医、日本内科学会総合内科専門医、日本頭痛学会専門医。神経免疫疾患[視神経脊髄炎スペクトラム障害(NMOSD)、多発性硬化症(MS)、重症筋無力症(MG)]などについて研究。

治療薬と髪や頭皮のトラブルとの上手な付き合い方

治療中の副作用の出方は人それぞれ異なります。実際にステロイド治療を経験した美魔女たちに頭皮や髪に関する悩みやケア法を聞きました。

  • ウォーキング講師
    浅井香葉子さん(49歳)

    23歳頃、膠原病、30代後半で子宮癌を患い、治療の影響で皮膚が薄くなり、頭皮や髪にも大きな影響が出て日々のケアを見直しました。

    皮膚が薄くなったせいか、市販のシャンプーが合わなくなり、かぶれてしまったので、添加物の入っていないシャンプーに替えました。気持ちも沈みがちだったので、なるべく自然豊かな環境に身を置き気持ちの安定を心がけました。

  • ヒーラーセラピスト
    上原ひとみさん(50歳)

    15歳で発症し、21歳の時に、ベル麻痺で数週間入院しました。ステロイド治療中は肌状態が悪化して、頭皮にも赤み、痒み、湿疹などの症状が出てしまいました。

    ロングヘアからボブにして、パーマやカラーリングを控えました。石鹸シャンプー、時には湯シャンだけにして、なるべく化学物質を使わないようにしました。春夏時期の外出時は頭皮に当たる紫外線に気をつけ日傘は必須でした。

  • 看護師
    朴 明子さん(51歳)

    上顎洞癌の治療の影響で全身の倦怠感や免疫力の低下など。皮膚は赤みや痒みがあり、髪は脱毛が一気に増え、毛が細くなったので、かなりペタンとした感じに。

    日頃からできるだけ頭皮に優しいシャンプーを使用するようにしていますが、セット剤などを使わなかった日はシャンプーを使用せずお湯のみで洗髪しました。抜け毛や薄毛対策になると思い、頭部のマッサージも取り入れました。


  • 会社経営
    浜木真紀子さん(48歳)

    37歳で胃癌発覚、胃を全摘し克服後も突発性難聴の治療など体調が安定しない時期が続きました。治療の影響の脱毛が一番気がかりでした。

    頭皮の痒みや、脱毛に悩まされました。オーガニックのシャンプーに替え、頭皮を傷めないようあまり熱いお湯を使わない、ブラシを替える、頭皮を冷やすスプレーを試したりしました。ヘッドマッサージに月2回、通うのも楽しみでした。