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最終更新日2024/03/25

Vol.9症状が落ち着いていても、通院は必要?定期受診の重要性について

監修:
医療法人社団 済安堂 お茶の水・井上眼科クリニック
副院長 山上明子 先生

第1回
「定期受診の重要性」

定期受診が大切な理由

NMOSDの治療は長期にわたることが多く、再発がないかどうか、治療薬による副作用が出ていないかどうかを確認するために、症状が出ていなくても定期的に医師の診察を受ける必要があります。

定期受診では主治医による問診のほか、必要に応じてさまざまな検査を行います。検査内容や頻度も人それぞれです。「なぜこの検査が必要なんだろう?」「しばらくこの検査を受けていないけど、大丈夫かな?」など、不安や疑問に思うことがあれば主治医に確認してみましょう。受診の頻度は患者さんの病状や治療によって異なりますが、数ヵ月に1度程度の間隔で受診することが多いようです。

定期受診の日でなくても心配な場合は病院に連絡を

NMOSDの再発は「発熱や感染症がない時期に、神経症状が24時間以上持続してみられるとき」と定義されています1)。ただし、再発の現れ方や程度は人によって異なります。症状が強いとき、再発かどうか判断がつかないときは、定期受診の日を待たずに、すぐに主治医に連絡しましょう。

また、いざというとき慌てず行動できるよう、再発が疑われたときの連絡方法を事前に主治医に確認しておきましょう。「どのような症状が」「いつから」「どのように変化したら」、電話で連絡すればよいのか、あるいは直接病院を受診すべきなのか、わかっているだけでも安心感につながります。

第1回
「定期受診の重要性」のまとめ
  • NMOSDは再発を繰り返す病気
    定期検査では病状を確認し、再発や薬の副作用の有無を確認します
  • 再発が疑われたときの連絡方法を、あらかじめ主治医に確認しておきましょう
1)
公益財団法人 難病医学研究財団/ 難病情報センター. 多発性硬化症/視神経脊髄炎(指定難病13) 概要・診断基準等のページ
https://www.nanbyou.or.jp/entry/3807(閲覧日:2024/2/5)引用、改変